FC2ブログ

喜びの種まき

お客様とのふれ合い活動 地域に密着した情報

スポンサーサイト

--------------:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

運命のパスポート

2014-03-01-Sat-14:39
28年前の冬の日のことです。

寒風吹きすさぶ浦安の東京ディズニ―ランド建設現場にあった
開設事務所。

ディズニーの一員になったばかりの私は、
少しずつ空気が漏れて行く浮き輪のような心もとなさを抱えながら、
立ち尽くしていました。

「あこがれ続けた、あのディズニーで仕事ができる・・・」

5回の挑戦でやっと採用された。

その喜びが「夜の清掃部隊(ナイトカストーディアル)」への配属
という現実の前に萎んでいくのを感じていたのです。

それは、一緒に配属になった仲間たちも同じでした。
私達に渡されたのは歓声に包まれた昼間の華やかな夢の世界への
パスポートではなく、ゲストはもちろんミッキーもミニーもいない
沈黙の世界へのパスポート。

静まり返った深夜のパークを黙々と掃除して回る。

そう考えると、どうしても心から喜べない、
清掃という仕事への抵抗感があったのです。

加えて、それまでの私のキャリアは
清掃の世界とまったく縁がない、ど素人。

仲間の中には、昼夜逆転の生活への不安を感じる人もいました。。

これは、何かを試されているのだろうか・・・・・。
誰もが消化しきれない気持ちで、とまどっていました。

そこに表れたのが、本家アメリカのディズニーからやってきた
初老の『そうじの神様』でした。

数日後、彼は、私たちを仮設の事務所のトイレに集合させました。

遠巻きに彼を見つめる私たち。

なにしろ、その場は、誰もが足早に通り過ぎたくなるほど
泥や汚れにまみれたトイレだったのです。

彼は、ゴム手袋をはめると、
その魔境ともいえるトイレに向かっていきました。

誰もが後ずさりして、顔を見合わせます。

と、次ぎの瞬間、彼はまるで我が子を抱きしめるかのように
便器を勢いよく磨き始めたのです。

聞こえてくるのは、彼の息づかいとタワシがリズミカルに擦れあう音。

長い年月かけて生成された岩石のように、
頑なに汚れがこびついた床の側溝、変色した便器の縁。

それが、彼の手によって、
命を与えられたかのように輝きを取り戻していきます。

「これは、なんだ!?」と、私は思いました。

自分が見ているのは、今まで思っていたようなそうじとは違う。

なにか、別の次元のものを見ているようでした。

彼のそうじに目が釘付けになり、
彼と同じように自分も手を動かしたくて仕方ない。

そんな気持ちにさせられたのです。

仲間の社員も、気付けば身を乗り出さんばかりになっていました。

そして、すっかり、すべてのトイレがまばゆい、
輝きを取り戻したとき、彼は私たちに振り向き、
初めてにっこりと微笑みました。

その笑顔の向こう側で、
あのディズニーも一緒に微笑んでいるように見えました。

そのとき感じた、なんともいえない爽快な気持ち。

彼の清掃は、トイレの汚れだけでなく、私たちが持っていた、
掃除という仕事の抵抗感や劣等感のようなものまで
洗い流してくれたのです。

沈み込んでいた私たちのもとに、ファンタジーとも思える
そうじを見せてくれた人物の名は、チャック・ボヤージン。

彼こそ、あのウォルトがこよいなく信頼を寄せ、
ディズニーの世界『そうじの神様』と称された人物でした。

そのときは、彼が私の師となり、私の人生に大きな影響を与える、
かけがえのない存在になるとは思ってもみません。

しかし、私は、またしてもその瞬間から、
彼によってディズニーの新たな魔法のとりこになってしまったのです。

そして、一生消えないような魔法に。

dezuni-gaosietekureta.jpg

※本の名は
『ディズニーそうじの神様が教えれくれたこと』著者は鎌田洋氏です。
凄く感動したので、本のはじめの部分を掲載しました・・・





にほんブログ村 住まいブログ ハウスクリーニングへにほんブログ村 住まいブログへにほんブログ村 地域生活ブログへにほんブログ村 地域生活ブログ 福岡情報へブログランキング・にほんブログ村へ
スポンサーサイト

COMMENT



コメントの投稿

HOME
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。